EMOJOIE CUISINE えもじょわキュイジーヌ

フランス在住のキュイジニエ(料理人)  レシピ,料理の科学,キッチンツール,フランス関連,その他雑記などを綴っています。 

夏のイタリアのお惣菜 なすのパルミジャーナ

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いよいよ7/20にえも本が発売されます!

Twitterなどで告知したところたくさんの方からご予約を頂きました。

ありがとうございます!

Amazonの新着本総合ランキングで2位になるほどの勢いでした。一瞬ですが(笑)

7/6現在、暮らし・健康・子育てのランキングで3位になっています。

 

 

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今回もまたチーズを使ったレシピ、イタリアのお惣菜、なすのパルミジャーナです。

なすとトマトとパルメザンチーズ、モッツアレラチーズの組み合わせはまずいわけがない! 

そういえば前回のジェノベーゼの動画にもパルメザンチーズと表記をしたところ、イタリア人の方から

「パルメザンチーズというチーズは存在しない。パルミジャーノレッジャーノと表記しろ!!」

とお叱りのメッセージを頂きました。

ですが、パルメザンチーズはパルメザンチーズで存在しますし、パルミジャーノレッジャーノはパルミジャーノレッジャーノとして存在します。

混同してはいけません。どういうことかというと....

パルミジャーノレッジャーノはDOP(デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・プロテッタ)の認定を受けたチーズのみが名乗れる名前です。

DOPは伝統的食材の品質管理と産品保護のため地域を指定し、一定の基準をみたすものにのみ特定原産地の名称を付して販売することを許可する制度です。

原産地と品質を満たさなければパルミジャーノレッジャーノと名乗る事は出来ません。

 

特定の地域で伝統的な製法で作られたものがパルミジャーノレッジャーノ。それ以外の地域で作られたものはパルメザンチーズと呼びます。

コメントをしてくれたイタリア人から言わせれば、パルミジャーノレッジャーノ以外認めんぞ!!という事だったのでしょう。

 

フランスにも同じような制度、 AOCがあります。

カマンベールは世界中で作られ食べられますが、カマンベール・ド・ノルマンディはフランスの原産地呼称委員会が認定したもののみです。

シャンパーニュも同じです。シャンパーニュ地方で作られて伝統製法で作られたものだけがシャンパーニュと名乗れます。泡入りのワインだからシャンパーニュではありません。

このような制度で伝統的な食品を守っているのです。

やすくて美味しい似たような食品が海外の生産地で作られるとオリジナルの作り手にとって脅威となります。

ですから伝統的な作り方、伝統的な味、その食品の原点を法律で守るわけです。

 

 

すみません、話が長くなりました。

早速なすのパルミジャーナの作り方を解説しましょう。

動画ではグラタン皿に入れてオーブンで焼きましたが、オーブントースターでも出来ますし、グラタン皿を持ってない方でもお皿の上にミルフィーユ上に積み上げ、電子レンジで軽く温めてモッツアレラチーズを溶かしてもいいでしょう。

 

分量 

18*11*4.5cmのグラタン皿

  • にんにく1片
  • 玉ねぎ1/2個
  • ダイストマト缶400g
  • オレガノ 少々
  • なす 300g
  • モッツアレラ 150g(入れなくてもよい)
  • パルミジャニーノレッジャーノ 50g

 

作り方

にんにく、玉ねぎをみじん切りにし、油を少し加えて鍋で火を通します。弱火~中火で色つかない程度の火加減で玉ねぎが半透明になるくらいまで炒めます。

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ダイストマトとオレガノ、塩を加え弱火で15分コトコト煮ます。これでトマトソースの完成です。

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なすを1cm弱の厚さに切り焼きます。グリヤードでもフライパンでもどちらでもいいです。塩で軽く味をつけておきます。焼く前でもいいですし、焼いている最中でもいいです。本来は油で揚げるのですが、なすは油を吸いますからね~

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あとは層になるように重ねます。トマト、なす、トマト、モッツアレラパルミジャーノ、トマト、なす....の順で重ねます。

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最後はトマトソースの上にパルミジャーノを気のすむまで削り散らかし、200℃のオーブンで25分焼きます。

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なすにしっかりと火を通しておけばオーブントースターでも大丈夫です。

モッツアレラチーズが溶けた方が美味しいのですから、焼き色を調節するためにアルミでカバーをしながら焼いてください。

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