今回はフランス発祥のお菓子ガトーインビジブルの作り方です。本場フランスでは2015年に本屋さんにレシピ本が並んでいました。フランスではガトーアンビジーブルと呼ばれます。
インビジブルは透明の意味。大量のりんごの薄切りを生地と混ぜ合わせ作りますが、出来上がるとりんごがケーキと一体化して見えなくなる事から付けられた名前です。ケーキを切った時の断面は半透明になったりんごの層が重なりとても綺麗な仕上がりです。
このレシピではガトーインビジブルに合わせて、これまたフランスで人気の高いキャラメルブールサレ(塩バターキャラメル)のソースの作り方もご紹介します。
分量
- 全卵 2個
- グラニュー糖 50g
- 溶かしバター 20ml
- 牛乳 100ml
- バニラエクストラクト 大さじ1 又はバニラエッセンス数滴
- 小麦粉 70g(薄力粉又は中力粉)
- りんごの薄切り 3個分
塩バターキャラメルソース
- グラニュー糖 100g
- 生クリーム(動物性) 100g
- 無塩バター 40g
- 塩 ひとつまみ
有塩バターを使う場合は塩ひとつまみを省略
作り方
まずは生地作りから。卵と砂糖を混ぜ合わせます。その後溶かしバター、牛乳、塩をひとつまみ、バニラエクストラクトを加えます。牛乳が冷たすぎるとバターが固まってしまいますから人肌程度まで温めておくと良いでしょう。
小麦粉を、ふるいに掛けながら加えダマがなくなるまで混ぜます。これで生地の完成です。
りんご3個の皮をむき薄くスライスします。りんごの大きさにもよりますが420gから480gほどのりんごのスライスを用意して下さい。
りんごのスライスと生地を混ぜ合わせます。スライスしたりんごをバラしながら生地が中に入り込むように混ぜましょう。
クッキングシートを貼ったパウンドケーキ型、テリーヌ型にりんごが層になる様に入れていきます。最後に残った生地も上から流し入れます。
170℃のオーブンで45分焼きます。焼いているうちに思った以上に表面が焦げてきたら、アルミで覆って下さい。
焼き終えたら常温で冷まし、冷蔵庫で冷やしておきます。
ガトーインビジブルに使った生地はプリンの生地に小麦粉を加えた様な生地ですが、これをタルト生地を空焼きしたものに流しいれて焼き上げればフランというお菓子になります。
このフランという単語は国によって違いが出る単語で英語圏では日本で言うプリンに近いものを指すのに対してフランスではカスタードタルトの事をフランと呼びます。
塩キャラメルバターソース
グラニュー糖と水を鍋に入れ火にかけます。煙が出始めいい色になったら火を止め、生クリームを入れます。火傷に注意して下さい。焦がし過ぎは苦くなりますが、焦がし方が足りないと甘いだけのキャラメルになります。キャラメルは少し苦くて甘みもある程度に仕上げます。見極めが大事です。
冷たいバターを加えホイッパーで混ぜながら溶かし、塩をひとつまみ加え味を引き締めます。
甘さの中にほんの少し、感じない程度の塩味が加わると複雑な味わいになり食べ飽きる事がなくなります。あんこやクッキーを作るときにも塩を加えるのはこの為です。
出来上がったらボールなどに移し常温で冷ましておきます。保存する場合は冷蔵して下さい。少し固くなりますが少し常温に戻せば元通りの固さになります。
盛り付けでホイップクリームとミントを添えました。
いかがだったでしょうか?
え、りんごの卵焼き?まぁそう呼んで頂いても構いません(笑)
作り方も簡単ですし、身近にある材料で作れるのでぜひ試してみてください。